お知らせ
2022.6.18-8.28 2022夏季テーマ展「中川一政 -薔薇、向日葵、そしてムーヴマンを描く-」
松任中川一政記念美術館2022夏季テーマ展
中川一政 -薔薇、向日葵、 そしてムーヴマンを描く-
中川一政《向日葵とスペイン壺》1978年 NAKAGAWA Kazumasa 《Sunflowers and Spanish Vases》1978 |
中川一政(1893-1991、文化勲章受章者)の作品の魅力を知るうえで大切なキーワードに「ムーヴマン」があります。「ムーヴマン」とは、動きを感じさせる表現を言いますが、中川一政は、美しく整った画ではなく、たとえ荒々しくとも、今にも動きだしそうな生きている画を追求し続けました。 そして、彼が大切にした「ムーヴマン」には、もう一つの意味があります。 それは、画家自身の心の動き、つまり「感動」です。
-私の仕事は、志は何ぞや、という東洋の考えから始まる。東洋でいえば感動のことで、西洋からいえばムーヴマンのことである。ここを根柢にして、私の仕事ははじまる。(中略)感動を殺さないように、画面に定着することが仕事だ。(中略)私は薔薇をかく。向日葵をかく。しかし、私は薔薇をかいているのではなく、向日葵をかいているのでもない。それらの形、色をかいて、ムーヴマンをかいているのだ。(「日は東より出づ」後記 1984年より)-
心の動くままに、生命感豊かな花を描きだそうとする姿勢を、代表的な画題である「薔薇」や「向日葵」にスポットを当て紹介します。
また、ロビーでは今年6月1日に逝去された写真家・田沼武脳(たぬま たけよし、1929-2022、文化勲章受章者)を偲び、特設コーナーを設けて、生前撮影された中川一政のポートレートを展示します。
「お気に入り作品」への投票やコメントも受付けます。この機会にどうぞご来場ください。 (2022.6.17更新) |
中川一政《やせがえる》 NAKAGAWA Kazumasa 《”Yasegaeru”, Thin Frogs》1985
【特設コーナー】 ◆写真家・田沼武能 追悼◆ |
○開催日 2022年6月18日(土)-2022年8月28日(日) ※臨時休館 5月30日(月)~6月17日(金)展示替え及び設備工事のため
○休館日 毎週月曜日 ※ただし、7月18日(月・海の日)は開館し、19日(火)に休館しま す。
○展示内容 絵画28点、書13点、陶器等9点、挿画等原画15点、 資料等21点、計86点 ※都合により変更する場合があります。
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