お知らせ
2024.2.27-5.26 2024春季テーマ展「中川一政の薔薇-明日への眼差し-」
松任中川一政記念美術館2024春期テーマ展 中川一政の薔薇 明日への眼差し
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中川一政(1893-1991、文化勲章受章者)の代表的なモチーフの一つに〈薔薇〉があります。一政は生涯に800点以上の〈薔薇〉作品を描いていますが、「一つとして同じ薔薇はない」と自身で語っています。
‟ 画かきの勉強とは自分が日々新しく記録をつくってゆくことである。昨日より今日、今日より明日と何らかの意味で前進してゆくことである。” 「孤独」『見えない世界』1954年 筑摩書房
‟ 私は途中で震災と戦争にあったけれども、とにかく私に画をかかせてくれた時代にも感謝しなければならない。 私は自分の考えで画をかいてきた。しかし画には完成ということはない。高い山にやっと登りつくと彼方に更に山が聳(そび)えているというようなものだ。 ただ私は自分の力を限定しない。自分がどれだけのことができるかは、やってみなければがわらない。” 「回顧展について」『中川一政回顧展』カタログ 1976年 サンケイ新聞
一政もまた関東大震災や戦争を経験した一人ですが、常に明日を見つめ、一歩一歩確かな歩みを重ねました。まさに「昨日より今日、今日より明日」の気概で新たな作品を生み出し続け、97年の生涯を現役で全うしたのです。 こうした生き様は、今の困難な時代を生きる私たちに、前を向いて歩んでいく勇気を与えてくれるかもしれません。 本展で、こうした画家の姿勢に作品や言葉をとおして触れてみませんか。 |
中川一政『薔薇』1988年 90.5×60.5cm NAKAGAWA Kazumasa≪Roses≫1988 |
会 期: 2024年2月27日(火)-5月26日(日) 休館日:毎週月曜日※ ※ただし、4月29日及び5月7日(月・祝休日)は開館し、4月30日及び5月7日(火)に休館します。
展示内容:中川一政絵画27点(うち薔薇13点)、書15点、陶芸等10点、版画1点、装丁原画9点、愛用品2点、関連資料10点、計74点 ※都合により変更する場合があります。
(2024.2.21更新) |