Loading

白山ミュージアムポータルサイト

お知らせ

2023.2.28-10.1 2023前期テーマ展「中川一政 絵画〈え〉と題材〈モチーフ〉」

松任中川一政記念美術館2023前期テーマ展

 

中川一政 

絵画〈え〉題材〈モチーフ〉

 

 

 

 中川一政は絵を描くとき、必ず描く対象である題材・モチーフを何度も繰り返し見ながら筆を進めました。写生の精密さにこだわらない中川にとって、題材を見ることが、その輪郭をなぞるためだけでないことは明らかです。

 

‟ 画をかくにはいつも眼が先で手が後でなければならぬ。”

(中川一政「手」『美術の眺め』1930年 アトリエ社)

 

‟ 画は如何に最初の感動を表現するかにある。感動が抜けてしまうと、ただ作業(説明)だけになってしまう。(中略)

 良い画は同じモチーフを描いてもみな別の顔に見える。悪い画は違ったものを描いてもみな同じに見える。

 写実とは見たままを描くことではなく、思ったままを描くことだ。”

(中川一政「仕事の重さ」『画にもかけない』1984年 講談社)

 

 中川が幾度となく題材を見るのは、描くものと向かい合うことによって揺り動かされる自身の心、つまり感動を表現するためにほかなりません。

 

 本展では、薔薇など花の画や風景の作品を中心に公開すると共に、そこに描かれる壺などの愛用品や、写生地の写真などを併せて紹介します。中川が題材の中の何に心動かされたのか、いかにデフォルメが生まれているか、画と実物・題材を見比べることで、画家の心の動きに触れてみませんか。

中川一政『薔薇』1982年

65.1×53.0cm

NAKAGAWA Kazumasa≪Roses≫1982

 

中川一政愛用品

マジョリカ陶器(銀釉彩画陶器)色絵人物図壺/17世紀 イタリア 

NAKAGAWA Kazumasa’s Collection

《Majolica Vase, Glazed painting pottery/17th century,Italy

会 期:

Ⅰ期展:2023年2月28日(火)-5月28日(日)

 

Ⅱ期展:2023年5月30日(火)-10月1日(日)

◎Ⅱ期展会期中に一部展示替えを行います。

 

休館日:毎週月曜日※

※ただし、7月17日及び9月18日(月・祝日)は開館し、7月18日及び9月19日(火)に休館します。

 

展示内容:中川一政絵画23点、愛用品・モチーフ6点

     書18点、陶芸等6点、装丁原画6点、

     写真等関連資料7点 計66点

※都合により変更する場合があります。

 

 →2023 前期テーマ展チラシPDF

 →2023 前期テーマ展出品リスト〈Ⅰ期展〉PDF

 →2023 前期テーマ展出品リスト〈Ⅱ期展〉PDF

(2023.5.29更新)

 

 

ページTOPへ