お知らせ
2025.3.2-6.1 2025春季テーマ展「中川一政 画と額縁-響き合うデザイン-」
松任中川一政記念美術館2025春季テーマ展
中川一政 画と額縁 響き合うデザイン
中川一政『ラベンナのモザイクⅠ』1980年 NAKAGAWA Kazumasa ≪Mosaic work in Ravenna Ⅰ≫ 1980 52.0×69.0cm(71.0×89.0cm) |
中川一政(1893-1991、文化勲章受章者)が自ら手掛けた額縁などにスポットを当て、主役である画を引き立ていかすデザインの妙を紹介します。
一政は97歳まで現役で描き続けた画家ですが、80歳代を迎える頃から、画を取り囲む額縁も自ら手掛けるようになりました。自身の画が、既製の額縁では納まりきらないと感じるようになったためでした。 「薔薇」や「向日葵」など油彩画の額縁には、木製のフレームに色を付けたり、線を描いたりしたもの、また彫りを施したものや、文字を書いたものなどがあります。 日本画の額装では、画と額縁の間にあてるマットに、彩色や線描、また文様をかたどった自作の印を押し連ねたものなどがあります。 一見奇抜に感じられる額縁も、画と合せて見ていると、絶妙のバランスで互いを引き立て、響き合うデザインであることに気付きます。
本展では、自作の額縁が用いられている作品を中心に展観し、画と響きあうデザインの妙を紹介します。 また、一政のデザイン感覚がいかされた本の装丁にも注目して紹介します。 この春、中川一政の額縁に注目し、新たな魅力に触れてみませんか。 |
中川一政『薔薇』1987年 NAKAGAWA Kazumasa ≪Roses≫ 1987 80.0×60.5cm(93.0×74.0cm)
|
会 期: 2025年3月4日(火)-6月1日(日)
休館日:毎週月曜日 ※ただし、5月5日(月・祝)は開館し、5月7日(水)に休館します。
展示内容:絵画29点(うち自作額28点)、書12点(うち自作装4点)、陶芸9点、愛用品2点、装丁本・装丁原画等資料23点、計75点
※都合により変更する場合があります。
(2025.2.26更新) |