お知らせ
2019.9.7-12.1 松任中川一政記念美術館 2019秋季テーマ展
中川一政の書 画家の余技に非ず! 中川一政《僧敲月下門》 1981年 33.0×52.0㎝ NAKAGAWA Kazumasa Calligrahy( Chinese Poem) |
―自分の全力を傾けているものは余技じゃないと思うんです。(中略)今度書を書き出したが、自分では余技だとは思わないんで、自分の画と同じ気持ちで書いたわけなんです。― (中川一政講演「書について」(1967年12月10日 ブリヂストン美術館))
油絵を主軸に制作活動を展開した中川一政が、古希を越えてから本格的に取り組んだのが「書」です。1967(昭和42)年、74歳の一政は初めての書の個展を開きますが、この時彼の書の寄せられた「画家の余技」という声に、一政は「自分の全力を傾けたものは余技ではない」と応じています。
“習うということは自分の眼をふさがれること”であり、“人に習ったものは、自分の技術ではなく、自分の心から出た筆法でなくてはならない”という信念のもと、画と同様の独学で書に全力で臨みました。筆の先に気力を込めてしたためた書は あたかも息を吹き込まれて脈打つようです。 上手下手に捉われず、いきいきと躍動感豊かに表現された書の世界を、絵画作品やエッセイと共に紹介します。
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○展示内容 書27点、絵画18点、陶芸等7点、挿画7点、資料等14点 計73点※都合により変更する場合があります。 ○開催日 2019年9月7日(土)-12月1日(日) ○休館日 毎週月曜日 ※なお、9/3(火)~9/6(金)はくん蒸処理及び館内整理のため 臨時休館します。
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