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紫雲園

松任ふるさと館庭園の燈籠調査

1.調  査:石塔研究家 石井 嘉之助先生(当時:石川県立翠星高等学校教諭職)
2.調査期間:1996年5月4日〜12月24日
3.調査場所の概要
 (1) 所 在 地:白山市殿町56番地
 (2) 所 有 者:白山市
 (3) 土地面積:約3,317平米(1,020坪)※調査当時の面積
 (4) 建物面積:約 891平米( 269坪)
 (5) 作庭年度:大正元年〜大正12年
 (6) 庭園様式:築山池泉回遊式
4.研究結果
 松任ふるさと館にある石燈籠を主要構成部分の平面型を主とした分類法により、以下のとおり分類される。

☆ 石燈籠分類表

大分類 中分類 小分類 数量
(単位:基)
基本型石燈籠
配置方法:
庭園の景観の中心に5基配置してあり、庭園の主景をなしています。
八角型石燈籠  
六角型石燈籠 奥の院型石燈籠
春日型石燈籠
四角型石燈籠
三角形石燈籠
円形型石燈籠
不定形型石燈籠
小計1
変化型石燈籠
配置方法:
廻遊している園路のアイストップに当たる所に配置されておりこの庭園に変化をつけているとともに民家庭園独特の雰囲気を醸し出している事が分かった。
基本型的変化石燈籠 蓮華寺型石燈籠
濡鷺型石燈籠
太閤型石燈籠
生込み型石燈籠 織部石燈籠
円形生込み型石燈籠
脚付型石燈籠 雪見石燈籠
置燈籠型石燈籠
層塔型石燈籠 五重層塔
三重層塔
変化型石燈籠 角型石燈籠  
金山型石燈籠
寄せ燈籠  
自然石石燈籠   
宮前型石燈籠  
茶人好み石燈籠 利休好み石燈籠
遠州好み石燈籠
名物燈籠型石燈籠 善導寺型石燈籠
太秦型石燈籠
露地石燈籠
小計2 24
総合計 = 小計1 + 小計2 29

※ 一覧表番号Aの鉄製燈籠は含まず

5.考察
 大正時代に完成したふるさと館の築山池泉廻遊式庭園に使用されていた石燈籠の配置方法が良く分かった。
 白山市を代表する庭園であるばかりでなく県内でも貴重な庭園であり石燈籠だけでなく名石も多く後世に残していかなければならないと思った。

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